最近、PDCAがテーマの勉強会に参加させもらっている。
メーカーを経て、コンサルタントをやっている方のもとに、
若手や経営者が集まり、リアルな応答で学習が進む。
様々なエピソードが披露され、実に面白い。
その中で、こんな話をきいた。
トヨタでは、「ムダを無くそう」とは言わない。
これでは人は動けない。
では、なんというか?
「ムダを探そう」と、言うのだそうだ。
なるほど、実際に自分が、
どちらの呼びかけに反応するかと問われれば、
圧倒的に、後者の方に軍配があがる。
たった4文字の違いだが、「探そう」という呼びかけは、
人を意識的にさせ、能動的にさせる。
その話を聞いて、ハッとした。
この頃、仕事のメモを見て、
内容が判然としないことがある。
ふとひらめいたサービスアイデア、
お客さんにヒアリングした話、
コーチングセッションのメモ。
キイワードはわかるのだが、「それで?」
自分で聞いて、自分で書いたはずなのに、
なんでわからなくなっちゃうんだろう?
こう思ったのは、最近入社した社員のおかげ。
「これは、どういうことなんですか?」と聞かれて
「あれ?どういうことだっけ?」と私自身が困惑する。
人に正確に内容を伝える、ということが、
簡単ではないことに、今さら気づく。
わかっていたつもりでも、人に伝える、
まして、それに基づいて何らかのアウトプットを
出してもらおうと思うと、「半端」は命取りだ。
お互いの時間とパワーをロスする。
いろいろ考えると、どうも「キイワード」とか「名詞」で
メモを終えているからではないかと気づいた。
たとえば…
メモ ⇒「優先順位」
生じる疑問
⇒ “優先順位”が、ついていない、のか?
⇒ “優先順位”が、つけられない、のか?
⇒ “優先順位”を、考えていない、のか?
⇒ はたまた、“優先順位”を、つけよう!なのか?
その時は、わかったつもりで書いていても、
あとから読み返すと、内容が判然としない。
で、決めた。
動詞で書こう、動詞で語ろう。
それも、「明確で意識的な動詞」で。
ここ1週間ほど、意識的に実践しているが、
さてさて効果のほどは?