実施日:2026年8月19日(水)14:00~18:00
会場:日本橋

全6回でお届けしている「マネジメントラボ 2026年春講座」の第4回目を開催いたしました。
折り返し地点を過ぎ、参加者の皆さんの日常の実践や変化もより深まりを見せています。
今回も、熱気あふれる当日の様子と、学びのポイントをお届けします。
〇前回の実践を振り返る―チェックイン
講座はいつものように、この1か月間における「実践の振り返り」からスタートしました。
受講者の皆さんから、日々のマネジメントで試したことやそこからの様々な変化が共有されました。
「これまでは手順まで細かく指示していたが、メンバーに任せてみたところ、
主体的な働き方に変わった」
「メンバーに意見を聴いてみたことで、一人ひとりが自分の意志を持っていると実感できた」
「マニュアル遵守を徹底してきたが、向き合い方を変えたことで、メンバー側から改善案が出るようになって様子が変わってきた」
関わり方を少し変えるだけで、メンバーの主体性が引き出され、チームに着実な変化が生まれていることを実感する時間となりました。
〇第4回テーマ「ハラスメントとフィードバックの違いとは?」
今回のテーマは、多くの管理職が頭を悩ませる「ハラスメントとフィードバックの違い」
についてです。
「メンバーに伝えたいことはあるけれど、ハラスメントだと思われないか」
「関係性が悪化してしまうのではないか」
――そんな不安から、踏み込んだ発言を躊躇してしまうという声が多く上がりました。
「なぜ言えなくなってしまうのか?」を掘り下げていくと、
以下のようなリアルな葛藤が見えてきました。
「関係性を傷つけたくない、相手のモチベーションを下げたくないという怖さがある」
「自分自身が一杯一杯で手伝ってほしい時も、マネージャーとしてのプライドも邪魔をして頼みづらい」
「落ち込んでいるメンバーに対して、どう声をかけていいのかギャップを感じてしまう」
「何度も注意してきたが改善が見られず、諦めてしまった」
〇「言わないこと」のリスクを再確認する
では、伝えることを避け続けたら、何が起きるのでしょうか?
参加者同士の対話から見えてきたのは、「言わない」という選択にもまた、リスクがあるということでした。
その場では関係性を保つことができるかもしれない。自分自身のストレスも回避できるかもしれない。
一方で、必要なことが伝わらないままになれば、メンバーの成長や業務の進行、さらにはチーム全体の関係性にも影響していきます。
「ハラスメントを恐れて放置するのではなく、伝えるべきことは適切に伝えることが大事だ」という気づきが生まれていきました。

〇相手に届くフィードバックの技術
では、どのように伝えれば相手に気持ちよく受け取ってもらえるのでしょうか。
講座では、具体的な場面をもとに、相手に伝わるフィードバックについて考え、実際に言葉にしてみる時間を設けました。
大切なのは、相手を決めつけたり評価したりするのではなく、起きている事実を丁寧に捉え、自分が何を伝えたいのかを整理すること。
実践してみることで、「これなら職場でも使えそう」「伝える前の準備が大切だとわかった」といった声も聞かれました。
また、ハラスメントと適切なフィードバックの境界についても改めて考え、「言わない」か「強く言う」かの二択ではないことを確認する時間となりました。
途中、「審判のように客観的な事実を告げる」という発言もあり、シンプルさも大事だと感じる場面もありました。
また、講義の終盤では「関係性のコミュニケーションパス(経路)」についても触れました。
チームの人数が増えると、関係性のパターンは累乗に増加します(例えば20人のチームでは190通り)。だからこそ、「1対1で対話できる貴重な機会を、決してうやむやにしてはいけない」ということを再認識しました。
〇参加者の声
・フィードバックしたい内容や想いを「事実」に乗せて伝える大切さを再認識しました。相手に余計な誤解やストレスを与えないことは敬意の表れであり、結果として素直に聴いてもらえる環境づくりにつながると実感しました。
・当時は準備不足で伝えられませんでしたが、適切な準備と少しの覚悟があればしっかりと伝えられるのだと気づきました。事実ベースで対話しながら相手の思いも汲み取り、一方的な面談にならないよう心がけます。
〇おわりに
第4回は、「伝えるべきことをどう伝えるか」「言わないままでいることの真のリスクとは何か」を深く問い直す場となりました。伝え方の工夫と伝える覚悟を持つことで、職場のコミュニケーションは確実に変わっていくことを実感していただけたのではないかと思います。
次回は、「違和感のあるチームをどう運営するか?」をテーマに、さらに一歩踏み込んだチームビルディングに取り組んでいきます。
次回のレポートも、ぜひお楽しみに!

